製品概要
コンパクトなデザイン
チップ部品採用によりコンパクトなサイズです。
アルミボディにカラーアルマイト加工を施し、きれいな仕上がりです。
単4電池 2本内蔵ですので、移動運用などどこでも利用可能です。
4チャンネルメモリーキーヤ
従来の機能は踏襲し、便利なスクイズキーヤです。
4チャンネルメモリを搭載し、何度でも録音、再生が可能です。
リピート機能もサポートしてますので、連続してCQを出すことが可能です。
縦ぶれ電鍵対応
縦ぶれ電鍵ユーザーでもメモリー録音、再生ができます。
縦ぶれ電鍵の独特な符号を忠実に録音できます。
通常時は縦ぶれ電鍵の信号がスルーで出力されるので、とても便利です。
F2出力機能
2.4GHz以上などで特に用いられるF2交信に対応します。
PTT信号とトーン信号を連動させることが可能ですので、簡単にF2による交信が可能です。
F2用のPTTがONなってから、トーン信号が出るまでの時間を50msから120msに延ばしました。これにより、頭切れを防ぐことが可能です。一部の無線機では、PTTがONになってから変調信号が送信されるまで、100msぐらいかかるようです。
ディレイPTT
PTTをONにしてから、KEYING信号を遅らせて出力されます。
外部プリアンプやリニアアンプをONにしてから、無線機の信号を出すことで、確実なタイミングコントロールができます。
長点短点比率変更
今まで要望が多かった長点と短点の比率を変更できる機能を実装いたしました。通常は1:3が基本ですが、1:2.5から1:5.5まで0.5刻みで設定可能です。
スピード範囲変更
通常はボリューム1つで5~40WPM(25字/分から200字/分)まで連続可変でしたが、細かく設定したいとの要望に応えて、5~20WPM(25字/分から100字/分)、15~30WPM(75字/分から150字/分)、25~40WPM(125字/分から200字/分)の3段階で設定できるようにいたしました。
New KEYER XRからの改善点
より正確なWPMスピード調整
KEYER XRではスピードが速いときの粒度が粗いとの意見を受けて、粒度を細かくいたしました。これにより、特に高速なスピードのとき、より細かくスピードを可変することが出来ます。
内部クロック周波数を1MHzから8MHzに変更し、より細かい処理に対応いたしました。
頑丈な3.5mmコネクタ
KEYER XRでは面実装の3.5mmコネクタを利用してましたが、移動運用などで頻繁に抜き差しする環境においてはコネクタが外れてしまうなどの意見があったため、DIPタイプのコネクタに変更し、堅牢性が向上しました。
レザーマーキングによる刻印
筐体表面のパネルにコネクタ名などをシルク印刷やUV印刷では、何度も使用しているうちに段々擦れてしまい消えてしまうことがありました。そのため、KEYER XR2ではレーザーマーキングによる刻印としました。カラーアルマイトでメッキされた部分をレーザー加工により剥がすことにより、剥がれにくいものとなります。
ストレートキーのチャタリング除去性能の向上
ストレートキーで録音する際に、電鍵のチャタリングが何度も繰り返される場合、そのチャタリングも正確に録音されてしまうことにより、メモリがより多く消費されてしまい、思ったよりも録音できないことがありました。KEYER XR2ではチャタリング除去性能を向上させて、より長く安定して録音できるようになりました。
ダウンロード
取扱説明書(PDF 1.7MB)
Instruction Manual(PDF 0.5MB)
回路図/Circuit Diagram (PDF 0.1MB)
機能一覧
キーヤー機能
- スクイズキーヤー Squeeze keyer
- パドル左右反転機能 Invert of paddle lever assignment
- スピード可変 Speed change (5WPM~40WPM)
- サイドトーン出力 ON/OFF Side Tone ON/OFF
- チューン機能(連続キーダウン) Continuous key down for tuning
- サイドトーン周波数変更 Adjust frequency for side tone
- スクイズキーヤタイミング変更 Timing adjust for Iambic keying
メモリー機能 Memory function
- CWメッセージ録音 (4チャンネル) CW recording (4channels)
- CWメッセージ再生 (4チャンネル) CW play back (4channels)
- CWメッセージリピート再生 CW repeat play back
- CWメッセージ停止機能 CW message stop
- リピート回数可変 Adjust number of repeat times
- リピート間隔可変 Adjust repeat interval
応用機能 Enhanced function
- ストレートキーによる録音 Recording by straight key
- 短点長点比率変更 Dot/Dash ratio change
- スピード範囲変更 Speed range change
装置仕様
- 寸法 Dimension:幅(W) 77 X 奥行(D) 52 X 高さ(H) 21 [mm] (突起物除く Exclude protrusion)
- 質量 Weight: 約 100 g (電池込み) Approx. 100g (incl. batteries)
- 付属品 Attachment: 本体、説明書 Main unit, Instruction
- 電源 Power: 単4電池 2本、2 AAA batteries
本製品の注意点
- 本製品は安全に十分配慮して設計されていますが、誤った使い方をすると、人や器物に対して傷害を与える恐れがあります。
- 本製品はアマチュア無線技士の資格をお持ちの方を対象に作られていますので、基本的な知識や取扱方法を理解していることを前提としております。そのため、本説明書におきましても、基本的事項の説明は省かせていただいております。一般的な事柄につきましては、その他のアマチュア無線関連の書籍をご参照頂きますようお願い申し上げます。
- 本製品の接続や使用により、既存の無線設備等に損傷等を与えても当クラブでは一切の責任を負うことは出来ません。接続方法、使用方法等を十分熟知した上でご使用ください。
- 本製品は改良のため、予告なく仕様変更する場合がありますのでご了承ください。
- 本製品を輸出する際は各自の責任において所用の手続き等を行って下さい。当クラブではこれにより一切の責任を負うことは出来ません。
- 本製品の不具合等により、無線設備への変調、無線通信に影響を与えても、当クラブではこれにより一切の責任を負うことは出来ません。
使用方法
接続方法
パドルの接続
- 3.5mmφ ステレオプラグを使用し、パドルを接続します。
- F1とF2を同時に押すとパドルが左右が反転します。
無線機の接続
- 3.5mmφ モノラルプラグを使用します。無線機接続用のキーイング信号が出力されます。
キーヤー機能
- 何もボタンを押さずに、電源スイッチをONにします。
- “OK”とモールスが流れます。
パドルの操作(スクイズキーヤー)
- 両方同時に押すと、短点と長点が交互に送出されるスクイズ機能を搭載しております。
メッセージ再生
- F1~F4の再生するチャネルを押す。
リピート再生
- F1~F4の再生するチャネルを1秒以上長押しする。
メッセージ停止
- F1からF4のいずれかのボタンを押すか、パドルまたは縦振れ電鍵を操作すると再生途中でも中断します。また、メッセージが終了すると自動的に停止します。
パドル左右反転
- F1とF2を同時に押すと、パドルの左右が反転します。
- “R”とモールスが流れます。
チューン機能(連続送信)
- F1とF3を同時に押すと、キーヤーを連続送出状態にします。無線機の調整などで連続キャリア送出が必要な場合に使用します。
- F1~F4のいずれかを押すと停止します。
サイドトーンON/OFF
- F1とF4を同時に押すと、内蔵スピーカから発するサイドトーンをON/OFFします。
- “E”とモールスが流れます。
スピード調整
- 前面のスピードツマミを奥の方に回すほど速くなります。約5WPMから40WPMの範囲で可変できます。詳細設定で可変範囲を変更することが可能です。
メッセージ録音
- F1を押しながら、電源スイッチをONにします。
- “M”とモールスが流れます。
- 録音するチャネルをF1~F4から選びます。(F1からF4は、チャネル1から4に対応します。)
- パドルを操作してメッセージを録音します。
- F1~F4のいずれかを押すと録音を終了します。
各種詳細設定
リピート回数・間隔
- F2を押しながら、電源スイッチをONにします。
- F1を押すごとにリピート回数が変わります。
5回”5N”, 10回”10N”, 15回”15N”, 20回”20N”, 無限”INF” - F2を押すごとにリピート間隔が変わります。
2秒”2S”, 4秒”4S”, 6秒”6S”, 8秒”8S”, 10秒”10S” - F4を押して、確定します。
サイドトーン周波数
- F3を押しながら、電源スイッチをONにします。
- F1を押すごとに周波数が下がります。
- F2を押すごとに周波数が上がります。
500Hz, 600Hz, 700Hz, 800Hz, 900Hz, 1000Hz - F4を押して、確定します。
スクイズタイミング
- F4を押しながら、電源スイッチをONにします。
- F1を押すと、FASTモードになります。
- F2を押すと、SLOWモードになります。
- F4を押して、確定します。
応用機能
ストレートキーによる録音
- パドルと同様の手順にて、ストレートキーによる録音が可能です。
- KEYER XSでは、ストレートキーの入力端子を具備していないため、赤いタクトスイッチと並列になるように線を引き出してコネクタ等を取り付ける必要がございます。
スピード範囲変更
- F1とF2を押しながら、電源スイッチをONにします。
- F1を押すと、設定が変わります。
- F2を押すと、設定が逆方向に変わります。
5~40WPM “D”
5~20WPM “L”
15~30WPM “M”
25~40WPM “H” - F4を押して、確定します。
短点長点比率
- F2とF3を押しながら、電源スイッチをONにします。
- F1を押すと、設定が変わります。
- F2を押すと、設定が逆方向に変わります。
1:2.5 “25”
1:3.0 “3”
1:3.5 “35”
1:4.0 ”4”
1:4.5 “45”
1:5.0 ”5”
1:5.5 “55” - F4を押して、確定します。
以上